2025年11月26日
第51回総合研修会開催報告
当日は時間が早いにもかかわらず、全国から会員100名程の多数のご参加をいただき、誠にありがとうございました。
本年は第二次世界大戦 戦後80年という節目の年であります。本土で唯一地上戦が繰り広げられた沖縄県は、軍人や住民合わせて20万人以上の犠牲者が出ました。その地において、亡くなられた方々のために慰霊法要を勤めたい、そしてその戦禍の惨状が今なお残る場所を自分の目で見て、実際に戦争のお話を耳で聞いて、戦争の悲惨さ・平和の有難さについて身をもって感じたいという杉山理事長の想いから開催する運びとなりました。
はじめに開講式で、社会福祉法人袋中園様からお借りしましたお軸をご本尊として、会員と共々に慰霊法要を相勤めました。来賓として、三州教区沖縄組袋中寺 遠藤紀雄上人からご祝辞を、社会福祉法人袋中園事務局長 櫻木典子様からご挨拶を頂きました。
【研修1】
・劇画家/新里 堅進 氏
「戦後80周年を迎え、これからの未来に向けての思い」
新里先生からはご自身が沖縄県、特に戦争を題材とした漫画を描くきっかけについてはじめにお話しいただきました。沖縄戦を題材とした作品が多い理由や戦後80周年を迎えてこれからの未来に向けての思いを語ってくださいました。
最後に、参加者の浄土宗僧侶に向けて、「これから対馬丸記念館や旧海軍司令部壕において慰霊法要をしっかりと勤めてください。それが何よりもご遺族のためになります」というお言葉をいただきました。戦争の悲惨さを伝えるべく全身全霊で漫画を描かれてこられた先生の真っすぐなお言葉は、僧侶として何をしていかねばならないのかを痛感させられました。
新里先生に於かれましては、ご多忙の中、貴重なご講演を賜り、誠に有難うございました。
フィールドワークに向けて、沖縄県のソウルフードである「ポークたまごおにぎり」と「おにぎりかまぼこ」と「さんぴん茶」で腹ごしらえ。おにぎりは2つともボリュームがあり、しっかりと栄養をつけてもらいました。
フィールドワークは2班に分かれてバスに乗車し、対馬丸記念館と旧海軍司令部壕を別々に回っていきました。
【フィールドワーク1】
・対馬丸記念館
米潜水艦によって撃沈された学童疎開船である「対馬丸」。そこで遭難した学童や引率教師、世話人を祀る「小桜の塔」にて法要を相勤めました。その後、対馬丸記念館に移動し、館内ホールにて対馬丸事件の語り部の方から1時間程お話を頂きました。対馬丸がどのような状況で撃沈し、そこで助かった子供たちの当時の証言を交えながら、お話くださいました。事件後、緘口令がひかれたことで未だに正確な犠牲者数がわかっていないとのことでしたが、判明しただけでも1,484名の方が犠牲となりました。その後、館内に展示されている多くの子供たちの遺影や遺品を見て、戦争の悲惨さ、平和の大切さを再認識させられました。
【フィールドワーク2】
・旧海軍司令部壕
まずは「慰霊の塔」において、犠牲となられた4,000名の軍の方々の法要を相勤めました。その後、参加者は時間をずらしながら、壕の中で見つかった遺品や映像などを見て、狭い壕の中に入っていきました。
壕の中は幕僚が手榴弾で自決した時の破片の跡が当時のまま壁にくっきりと残っており、生々しい戦争の悲惨さ過酷さを知ることできました。
その後、会場である「てぃるる」に戻り、1班と2班の参加者が無事に合流しました。
閉講式では、代表で大分教区髙橋昌彦上人に修了証の授与、また新里先生のご厚意でお描き下さいました「法然上人のイラスト」を参加者の皆様で抽選し、見事愛媛教区永井良篤上人が当選し、これにて無事終了となりました。
第28期も残りわずかとなりましたが、令和8年には同時同行念佛会と香川県法然寺様での別時念佛会、締めくくりとなる知恩院様での求往会がございますので、皆様のエントリー&ご参加を心よりお待ち申し上げております。
