ユーザ様からのお手紙 ②

東様からのお手紙紹介

東様とアミちゃん2号
東様とアミちゃん2号
 聴導犬普及協会よりうれしいお知らせをいただきました。
 まず大阪で新たな聴導犬が認定を受けたとのことです。現場での活躍をお祈り申し上げます。
 またユーザーの東様とアミちゃん2号が上海の万博で現地デモンストレーションに行かれたそうです。
 その時の模様は 公益社団法人日本聴導犬推進協会のブログ を御参照ください。


以下、東様からお手紙を紹介させていただきます。

 初めてお便りいたします。二代目アミの使用者 東 彩と申します。
 浄土宗青年会の皆様のご厚意でアミと生活を共にして二年半が過ぎました。
 早いものでアミは4歳になり、意思相通がスムーズにできるようになってきたかな、と感じる今日この頃です。
 アミはかわいらしい容姿なので、「女の子ですか」と間違われることが多いです。雄だとアピールするために普段は「あみのすけ」と呼んでいただいています。
 あみのすけと一緒にいて一番変わったのは、いつも色々な音を教えてもらい助けてもらっている分、あみのすけが気持よく仕事を楽しめるようにしたい、そのために自分から人と関わろうと言う気持が強くなってきた事です。
 あみのすけを伴って街にでることで、聴導犬の事を説明するために通りすがりの人やお店の人と話をする事が増えました。
 以前はどこか人を信じきれないところがあり、自分でできる事は自分で。他人に頼らずに行動しようという気持ちがあったように思います。
 今は、あみのすけを仲立ちにさまざまな人と関わる事が増えました。
 世の中はお互いに頼ったり頼られたりして成り立っている、色んな方のおかげで生きていける、というスタンスで構わないのだと最近改めて気がつきました。
 時々友人と出かけると「周りで色々な人が犬を見てかわいいね、賢いね、でも触ったりしちゃいけないんだよね、と言っているよ」と教えてくれます。認定をいただいたばかりの2年前と比べても聴導犬を知っている人が増えたようで、街の中がはるかに歩きやすくなっています。
 それでも、時々身体障害者補助犬は結局は動物、ペットと同じという認識のところも見受けられ、まだまだ聴導犬の必要性をアピールする必要があると思います。
 最近は身体障害者補助犬の広報活動のため、中国訪問も致しました。

 初めての聴導犬が中国に入国するということで、とても珍しがられました。
これからもより多くの人に聴導犬の存在を知っていただき、もっと聴導犬が増えるよう頑張りたいと思います。
 色々なところに出かけて、どこかで皆様とお会いしたりすれ違ったりする機会が増えるよう、行動範囲を広げていきたいと思います。
 皆様のおかげで、アミと一緒に一層充実した生活を送ることができるようになりました。本当にありがとうございます。

東 彩



 お手紙をありがとうございました。
 以前、認定報告・贈呈式で青年会の皆様に頂戴した言葉は私の中で大事な力になっています。アミと一緒にいることで、本当に色々な面で救われていると感じます。 私はおかげさまで幸せに過ごせています。アミ2号にも幸せだと思ってもらえるように頑張りたいと思います。
 アミ2号が認定を受けた年の前年2007年秋に身体障害者補助犬法が改正され、都道府県に補助犬に関する相談ができるようになっております。そのため、私たち使用者個人や育成団体からお店や施設へ補助犬に対する理解を一対一でお願いするだけでなく、都道府県などを通して一層きちんと補助犬の意義を伝える事が容易になりました。 おかげで何か困ったことがあっても一人ではない、と考える事ができ、以前よりはるかに街の中が歩きやすくなっていると感じます。

 先日、聴導犬普及協会にお邪魔したところ、たまたまアミ1号さんにお会いすることができました。 とてもおっとりして優しげな雰囲気の犬でした。アミ2号も親近感を持ったのか、珍しく怖がったりせずに自分から挨拶しに行きました。アミ2号はまだ4歳で元気いっぱいですが、いずれはアミ1号のようにおっとりした犬になっていくのかも?と楽しみでもあります。

 それでは、全国浄土宗青年会の会員の皆様にもどうぞよろしくお伝えくださいますように将来、アミ2号と一緒に皆様のお寺へお伺いする事もあるかもしれません、その時はどうぞよろしくお願いいたします。

東 彩


 我々の募金活動が、こうして確実に実を結び、実際に人の力になって、社会で活かされています。全浄青としても、これからも継続して社会のためになる活動をしていきたいと思います。どうぞ引き続き「聴導犬アミちゃん募金」にご協力頂き、聴導犬アミ号育成にお力をお貸しください。
 同時に今後も全浄青の活動にご理解とご協力をお願いいたします。