第22期 活動理念

活動テーマ

基 本 理 念


 全国浄土宗青年会発足以来、一人でも多くの方々と共にお念佛が勧むようにという根幹に、諸先輩が大変なご苦労の上に事業を展開されてきました そして昨年の法然上人八百年大遠忌ご正当を迎えるにあたり、様々な手法によりお念佛の機運を高め、当会としては初の継続事業となる「大別時念佛会」を無事円成致しました。その時私たちは元祖様の御前においてたくさんの同行者と共に、一心にお念佛を申す中で、これ程までにお念佛を喜ぶ感動に出会えたことはありません。この感動を胸に、今後更なる念佛相続活動の糧として努めていくと固く誓ったのです。
 しかし、時代の変遷に伴い寺院を取り巻く環境は著しく変化しています。その原因は様々あると思われますが、少なからず私たちは、世間の宗教に対する不信感や無関心に危機を感じています旧来、寺院や僧侶は地域の支えとして、またコミュニティの場としての役割を担っていました。そのような中、未曾有の大震災を経験し一年経過した今、寺院は人と人を結びつけることが出来る場であると再確認出来たのも事実です。

 社会の中で「お寺」という場所は、つながりの場としての再生そして創出する可能性を持っているはずです。だからこそ私たちは、法然上人が比叡山からお下がりになられたお姿に倣い、自らが社会へ積極的に出向き、お念佛のみ教えを通して、つながりを求めていくべきです。人と人とがつながる場、世代を超えて手を取り合える場を私たちが求め、そして提供することで、共に善き方向へ歩ませて頂けるのだと確信しています。
常に情報を発信し、人との交流・地域との交流を求め、親から子・孫へと続くつながり、地域で活動する仲間としてのつながりそして一番重要なのは浄土宗僧侶として、阿弥陀佛の選択された「本願のお念佛」をお勧めするつながりを求めるため、第22期では「願共諸衆生」というテーマを掲げ、ともに励み、ともに歩むことでつながる仲間と明るい未来へ希望を持って歩んで参りましょう。


第22期全国浄土宗青年会
理事長 寺井一哉