第18期 活動理念

活動テーマ

「優しい心」「明るい心」「慈しみの心」を共に響き合わせて、 現代社会との共生を考え、共に未来を創ろう

基 本 理 念


 全国浄土宗青年会は、昭和44年に設立されてから同信同行と自行化他の信念のもとに、情熱的な先輩達が力を合わせ様々な事業や活動を展開してまいりました。結成以来34年間の歴史と伝統を受け継ぎ、今の社会情勢を考えてさらなる飛躍と発展を目標とした活動をしてまいります。

  この国は、高度経済成長により豊かな国となりました。しかしその反面、心の温かさが希薄となり今日の社会は混沌とした中から家庭の崩壊や低年齢化する青少年犯罪の凶悪化など殺伐とした事件が多発しております。このような中、我々仏教者や僧侶は社会に対して何が出来るのでしょうか。何をするべきでしょうか。また、何が求められているのでしょうか。今こそ、現代の社会情勢を見極めて私たち僧侶が行動しなければなりません。法然上人が説かれたお念仏の御教えを通して、社会と共に生きることを考えお念仏の声と温かな心を響かせ、豊かな社会を共に協力して創ることを目的として活動していこうではありませんか。

 建暦2年(1212年)に亡くなられた法然上人の800年大遠忌を、平成23年にむかえます。社会と我々との関係を見つめ直しながら、浄青も法然上人800年大遠忌にむけてお念仏教化を中心とした大きな柱となる方向性を考えます。そして、平成23年までの7年間で共創の理念と、響き合う心を活かした継続的な事業を確立させてまいります。

  浄青は、同じ道を歩もうとする者同志が集い、お互いに資質の向上を目的として共に切磋琢磨する同信同行の和合集団であります。そして、その力を自行化他の信念と宗祖法然上人の御教えを念仏弘通のこころで、社会教化の行動につなげていかなくてはなりません。浄土宗僧侶として一人ひとりが志を高く保ちながら、自立した自覚をもち和合の心を響かせ共に行動していく「共創」の集団を目指してまいります。

  最後に、法然上人のおっしゃられた「浄土宗の学者はまずこの旨を知するべし。有縁の人のためには、身命財を捨てても偏に浄土の法を説くべし。自らの往生のためには、諸々の囂塵を離れて専ら念仏の行を修すべし。この二事の外、全く他の営みなし。」のお言葉を真摯に受け止め活動の基軸として、青年らしい行動力を活かして共に邁進してまいりましょう。


第18期理事長
江口 隆定