第21期 活動理念

活動テーマ

基 本 理 念


 開宗800年を控えた昭和44年までに、浄土一宗へ対する熱い思いを胸に、各教区の青年僧たちは次々と浄青会を立ち上げていきました。その全国組織として浄土宗青年連絡協議会(のちに全国浄土宗青年会と改称)が昭和45年に設立されました。その結成、設立には多くの諸先輩方が苦労や困難を乗り越え、様々な事業、行事を展開してくださいました。そしてその根底にあるのは、法然上人がお説きくだされた阿弥陀佛の選択本願念佛のみ教えです。

 法然上人は、ご自身を煩悩具足の凡夫だと省みられ、ただひたすらに称名念佛を実践されました。更には、人々が抱えるあらゆる痛み・苦しみ・悩みをありのままに受容され、分け隔てなく同じ立場、同じ目線に立って教化されました。私たち浄青会員は、法然上人のお姿を真摯に受け止め、僧侶として自らの姿勢を自問し、自ら信じ、自らを奮い立たせて念佛相続し、布教教化に励まなければなりません。

 私たちが生きる現代社会は、物質的に豊かで様々な情報が溢れています。戦後からの経済発展によりその豊かさを享受してきました。しかしながら物質的な豊かさや経済の効率性を重視するあまり現代人は様々なストレスを抱え、価値観の多様化や少子高齢化、経済格差、環境破壊など多くの問題に直面しています。今こそ青年僧にできること、青年僧にしかできないことを、私たちの視点から多くの人々に法然上人のみ教え、すなわち南無阿弥陀佛のお念佛をお称えする道を、身をもって指し示していかねばなりません。

 第21期全浄青は、法然上人800年大遠忌を迎えるにあたり、浄土宗僧侶の活動の原点である「法然上人のご生涯やみ教えを正しく受けとめて檀信徒教化につなげること」を再確認し、自行化他に励む活動を目指します。全浄青会員約2,400名が励まし合い共に切磋琢磨し、檀信徒の方々と共に手を取り未来へと続くお念佛の道を歩んでまいりましょう。


第21期理事長
貴田 大介