第20期 活動理念

活動テーマ

基 本 理 念


 全国浄土宗青年会は、昭和44年に設立されてから、多くの先輩方が勇気と行動力をもって様々な事業を展開してまいりました。結成以来38年の歴史を引き継ぎ、法然上人800年大遠忌を間近に控え、法然上人のお念佛のみ教えに基づいて、さらなる充実と発展を目標に活動してまいります。

 私たちが生きる現代社会は、物質的な豊かさ、利便性、合理性を追求してきました。しかしその一方で、様々な問題を抱えていつことも事実であります。環境、人権、格差、いじめ、自殺、ネット犯罪等々数えればきりがありません。こうしたたくさんの問題を抱えて社会において、私たち僧侶は、何を求められ、何ができるのでしょうか。人々の価値観や生き方が多様化している中、「お寺で」お檀家さん方を待つのではなく、これからは、私たち僧侶が「社会の中へ」飛び込んで行き、共に喜び、共に悲しみ、共に歩んでいかなければなりません。私たち自身が、何事にも一歩踏み出す勇気を持ち、生き生きとした生活を社会に示す必要があります。そのよりどころとなるのが、いうまでもなく法然上人のお念仏のみ教えであり、そのお姿であります。煩悩具足の凡夫である私たちが、心やすらかにいきいきと生きるには、お念仏をお称えするしか道がないことこの身をもって示そうではありませんか。

 第20期全浄青では、法然上人800年大遠忌を平成23年に控え、大遠忌を迎えるに相応しい継続事業として、共にお念佛をお称えする「大念佛事業」を第18期、第19期より継承してまいります。全浄青会員約2400名のうち一人でも多くの会員が一同に会し、檀信徒とあい交え、僧俗一体となった称名念佛を実践することで、お互いに励ましあい、各々資質を向上し合いたいと考えます。
 浄土宗僧侶として、ひとりひとりが志を高くもち、勇気をもって一歩踏み出し、共に歩み、共に邁進してまいりましょう。


第20期理事長
三宅 晃洋